2016年11月21日午後0時59分、常楽舎に新しい家族がやってきた。
名前は、梢(こずえ)と命名。名前をつけるって、すごいこと。
2174gと小さかったけれど、保育器に入ることもなくとっても元気!
私は5日後に退院。梢は少し大きくなるまでということで、さらに10日間入院。
冷凍母乳を毎日せっせと運ぶ日々(これ辛かった…)。
12月7日、ついに常楽舎に帰ってきて、一緒の生活が始まった。
本能の赴くままに、寝るか、飲むか、泣くか。の繰り返し。
かわいいことを武器に、まわりの大人に構ってもらって生き抜く。
自分は哺乳類で、霊長類なのだと初めて自覚。ヒトの進化の過程に自然と思いを巡らせる。
はじめのうちは、こちらのペースに合わせようとしてうまくいかなかったけど、
少しずつ梢のペースに合わせられるようになっていった。
時間や情報の多さにいかに振り回されて生きているか、考えさせられる。
生後1ヶ月を過ぎたころ、完全母乳に。
これまで、特にあってもなくてもいいやん程度だったおっぱいの凄さを初めて知る。
梢も3000gくらいになって吸う力がついてきた。
年が明け、少しずつ慣れて余裕がでてくる。
土日など関係なく早寝早起き、あっさり和食が基本の健康的な食事が続く(父ちゃんは少し辛そう)。
この頃から、日々一回り大きくなっているのではと思うほど、顔や手足がプクプクに。
瞳が奇麗なのはもちろん、口、鼻、ほっぺと顎のラインなど、なぞりたくなる。
いくら見てても飽きない。
いい天気の日は少し散歩したり、ご機嫌のときは絵本を読んだり歌を歌ったり(ウクレレが活躍◎)モビールを目で追うようにもなってきた。
あっと言う間に2ヶ月がたち、体重は出生時の倍の4300gに。
少しずつ授乳感覚もあいて、3、4時間ぐっすり寝ることも増えてきた。
目が覚めたときや驚いたときには、パッと両手を広げる。
これは原始反射で、樹上で生活をしていた時代に、木から落ちそうになった際にしがみつこうとした習性の名残らしい。
バンザイをして寝るのは、木からぶらさがっているということなのかな。
新生児の頃しか見られない動きらしく、ついつい見入ってしまう。
1月末、自分の手をチュパチュパとすごい音をたてて吸うようになる。
「自分の体の一部である」ことを認識し、自分の意思で手を動かすようになるらしい。
夜ぐっすり寝て、昼間起きている時間が少しずつ長くなってきた。
突如、すごく笑うようにもなる。(その後毎日笑うかというと、そうでもない。)
2ヶ月半を過ぎると、夜は5、6時間続けて眠ることも。
「あー」「うー」など明らかにお話をしている…!
絵本も目で追ってじっと見ているようになった。
2月21日、3ヶ月を迎えた日は予防接種(シナジスを入れて6種!)。
打つ前から大声で泣くことに、成長を感じる。体重は5500gで、成長曲線の平均値に近づいてきた。
2月28日は生後100日で、お食い初め。
お煮しめとなます、お吸い物、お義母さんに用意してもらったお赤飯と鯛で豪華!
「歯固めの石」は津軽で拾った瑪瑙に。
食いしん坊になる予感…。
3月3日、初節句。おひな様は京都のおばあちゃん手づくりで(恐竜つき)。
3月10日、4ヶ月健診。58cm、6080g(いずれもほぼ平均)。もう少し腹這いするようにと言われる。
3月11日〜22日まで、京都の実家に帰省。はじめましてのじいちゃんとすぐ友達になり、鍛えられる日々がスタート。4ヶ月になる少し前、腹這いがついにできるようになる。
疲れてぽてっとなるのがかわいかったが、4月上旬にはそれもなくなって、腹這いの状態で首を動かしたり笑う余裕すらでてくる。たった1週間でぐんぐん成長していく。
筋力がついてきたのか、少し引き締まってきた感じ。相変わらず良く寝て、よく飲む(昼間も3〜4時間あくようになってきた)。
4月中旬には、近くに置いたおもちゃを自分で握るようになる。
自分の手と、モノとの距離感をつかんでいる模様。
5月上旬には、両手で一つのものを持ったり、違うものを2つ持てるように。
掴む→舐めるの動きが恐ろしく速い。
5ヶ月になったころ、首が完全にすわらないうちに突如寝返り練習をスタート!
その後途中まで回転しては元に戻る動きを繰り返していたが、
5/11朝、ふと見ると仰向けに寝ていたはずが、左側に回転して腹這いしている…!
私も父ちゃんもその瞬間を見逃した。無念…
自分で移動する術を身につけたのは、まさに大革命。
ころころ転がって、どこまでも行ける!!!
つづく。