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半年

気仙沼に引っ越してきて、半年が過ぎた。

正直あっという間。気仙沼の暮らしは想像以上に楽しく、日々充実している。

最も印象的なのは、季節とともに食べものが変化していくこと。

初鰹だ!に始まり、スーパーに平然と並ぶホヤに驚き、ウニの殻割りに挑み、カラフルなトマトときゅうりだらけの夏、サンマが秋の訪れを告げたかと思えばいつの間にか鮭に変わり、松茸だ新米で栗ごはんだ梨だりんごだ干し柿だと、旬の食べ物を追いかけているだけで時間が過ぎていく感じ。

農協と魚屋さん、スーパー(新鮮館がイチオシ)は毎日行っても飽きない。

特に魚売り場は、一人関西弁で「安すぎやろ」「どんだけ食べるねん」「なんやこれ!?」とツッコミまくれる楽しい場所である(できれば相手が欲しいところ)。

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若い人も思った以上に多い。震災後に県外から移住してきた変わった人もたくさんいる。みんなが気仙沼をもっと楽しい町にしようと、毎日どこかで何かイベントが開催されている。

最近、相次いで東京の知り合いが気仙沼の復興に関わってくれていることが判明。
いろいろな地域から何時間もかけて、何度も通ってくれる人がたくさんいる。本当にうれしい。

一方で残念に思うのは、海の市などの観光施設で
「気仙沼には何もないでしょ」と観光客に言う売り子さんがいることだ。

その町の良さは外から見ないとわからないこともあると思うけど、気仙沼を訪れた人には「気仙沼、いい所だっちゃ!?」と自信を持って言ってほしい。(方言の使い方合ってるか疑問…)

何をもって「復興」と言うのかわからないが、土地の嵩上げ工事は日々進んでいる。


この光景を見るたびに、震災前の気仙沼を知りたいと思う。いや、知らないから見れるのか。
一部の嵩上げが終わると道路は新しく作り替えられる。
地形を思いのままに操ろうとする人間たちを、海や山はどう思って見ているのだろう。
壮大な自然に、人間の力なんて全く及ばない。
原発で生まれた悪いものも、自然の力で浄化してほしい。と自然に頼るのは虫がよすぎるかな。日本の各地で原発の再稼働が進んでいることが本当に信じられない。女川原発の再稼働には断固反対だ。

夏はとにかく快適だった気仙沼。秋は短く、いよいよ長い冬に突入する。
そんな寒い冬も常に楽しく過ごすべく、先日ペレットストーブを導入。(石油にはできるだけ頼りたくない。と言っても車もお風呂も石油だけど。。)
その際の工事で、常楽舎には断熱材が一切入っていないことが判明…
この子の力を借りて、なんとか冬を乗り切りたい…!

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幸い、作業場の2階は夕方まで日射しが入ってぽかぽか◎
日々自然の豊かさを感じながら制作ができるなんて、東京に比べると格段に贅沢だ。
CASA PROJECTに費やせる時間も増えたので、もっともっとつくらないといけない。

そういえば生活工房での展示を見に来てくれた方が、
「都会にいると何でもあるから、つい買っちゃうんだけど、
田舎だと欲しいと思うものが少ないから、自然と何でも自分でつくるようになるのよね」とおっしゃっていた。
確かにその通りで、この半年で家の中のものをいろいろつくった。

私にとって、気仙沼で制作をするのはすごく合っているのかもしれない。

 

HOUKO